あなたはエンジニアとしての今の働き方に満足していますか?
エンジニアとして働いていれば、
「給料が安すぎる…」
「案件を自由に選べない」
「現場を簡単にやめられない…」
「帰社や会社イベントの参加が面倒…」
といった悩みが出てくることもあるでしょう。
あるいは、
「もっと収入を増やしたい!」
「もっと自由に働きたい!」
「週2~3日勤務で働きたい」
「リモート案件を獲得してみたい!」
と考えている方もいるかと思います。
この記事では、実際にフリーランスエンジニアになった経験からそのメリットとデメリットを解説し、これらの悩みを解消したり、願望を実現させる方法を紹介していきます。
この記事の目次
フリーランスエンジニアのメリットとデメリット【経験者が詳しく解説】
フリーランスエンジニアになるメリットは、
- 手取りの収入が圧倒的に増える
- 案件を自由に選べる
- 会社に縛られない
- 週2、週3で働く事もできる
- リモート案件もある
- 案件申込みから短期間で案件が決まることもある
が挙げられます。
特にフリーランスエンジニアになることで、収入アップや自由な働き方を実現された方が数多くおり、再現性も高いですので、あなたもこのような働き方を実現できる可能性は高いといえます。
フリーランスエンジニアになるデメリットとしては、
- 個人事業の開業に関する手続きが必要
- 保険の切り替えなどの手続きが発生する
- 事業税が掛かることもある
- 確定申告や納税を自分でしなければならない
- 社会的信用が下がる
- 自分で営業をかける必要がある
が挙げられます。
フリーランスエンジニアになることによるデメリットもいくつかありますが、これらはすべて対策が可能だったり、1回きりだったりするので、それほど心配することはありません。
結論からいうとフリーランスエンジニアという働き方はかなりオススメです。
続きの記事でフリーランスエンジニアのメリットとデメリットを1つずつ解説していきます。
フリーランスエンジニアになることによるメリット
1.手取りの収入が圧倒的に増える
フリーランスエンジニアにこれを期待される方が一番多いのではないかと思います。
あなたが実務経験2年以上のエンジニアであれば、エージェントから月単価60万円以上を提示されることは珍しくありません。
私も実務経験2年半程でフリーランスエンジニアになりましたが、エージェントから月単価60万円の案件を提案されましたし、最初の案件では超過勤務もあったこともあり、2ヶ月目の収入は70万円を超えました。
その後紹介された案件では最初60万円を提示されたものの、業務内容があまりよくなかったので断ったところ、65万円を提示されるということもありました。
ですので、実務経験年数とスキルの内容、交渉次第では早い段階で、より高単価の案件を獲得できる可能性もあります。
また、これらが支払われる時には税金や保険料は天引きされず、消費税を合わせた金額が支払われますので、資金繰りはかなりしやすくなることもメリットです。(もちろん後で、税金や保険料の支払いをする必要があります。)
2.案件を自由に選べる
SES会社に所属している場合、会社の扱っている案件が少ないと案件を自由に選べず、その後のスキルアップやキャリアアップがうまくいかないことがあります。
フリーランスエンジニアの場合は、自分の志向にあった単価の比較的高い案件をこなしながら、スキルアップ、実務経験を積んでいけることにより、収入増とキャリアアップを両立できます。
3.会社に縛られない
会社に所属していると会社イベントに参加しなければならないことがあったり、現場を抜けて帰社をしなければならないことがありますが、フリーランスエンジニアは主に個人事業主なので、このような縛りがありません。
また、もし自分の技術志向と合わなくなってきたり、ある程度の業務をこなしてスキルアップする余地がなくなった場合は、契約の終了を待って別のスキルアップできる現場に変えてもらうことができます。
SES会社に所属している場合、会社と現場との関係上、簡単に現場を抜けられなかったりすることがあるのですが、フリーランスエンジニアの場合は、そんなことを意識することなく、契約の終了時か調整次第ではもっと早く現場を変えることができるのも大きなメリットです。
4.週2、週3で働く事もできる
フリーランス案件を紹介してくれるエージェントによってはフルタイム案件がメインのところがあったり、直接営業する場合は自分の営業力次第だったりするのですが、週5勤務ではなく、週2、3日勤務の案件もあります。
もし、自分が起業したいと考えていて、売上が立つ見込みがまだ立っていないのであれば、フリーランスエンジニアとして週2、3日で働いて生活費を稼ぎつつ、残りの時間を自分の会社の業務に当てることができます。
5.リモート案件もある
まだあまりエージェントが紹介している数が多くなかったりすることもありますが、リモートワークを行える案件も増えてきています。
リモートワークであれば、場所や時間を気にすることなく働くことができ、地方のより家賃や生活費の安いところに移住したり、旅行を楽しみつつ仕事を行うことができます。
ただ、リモートワークだと自己管理が大変だったり、地方在住者も参入しやすくなって単価がやや低くなる印象がありますので、会社員時代の働き方とあまり変えたくない方は、フルタイムの常駐案件を選ばれることをオススメします。
6.案件申込みから短期間で案件が決まることもある
案件と自分のスキルレベルが合っていれば、案件申し込みから商談成立までわずが数日で完了する場合もあります。
もちろん、ある程度時間に余裕を持って案件の商談を進めることが望ましいのですが、事情によって月途中から案件に参画したい場合でも、人員を急募している案件だったり、早めに人員を確保しておきたい現場などであれば、月途中や超短期で参画できることもあります。
フリーランスエンジニアになることによるデメリット
1.個人事業の開業に関する手続きが必要
個人事業主としてフリーランスエンジニアを始めるに当たって、個人事業の開業届や所得税の青色申告承認申請書などの書類を提出する必要があります。
ただ、これらのフォーマットは国税庁のサイトでフォーマットが用意されており、提出は一度きりだったりしますので、フリーランスエンジニアになるにあたっての大きなデメリットになることはありません。
開業届は別のフォーマットで各地方自治体にも提出する必要があるのですが、こちらは数ヶ月程度提出が遅れてしまっても特に問題ありませんでした。
フリーランスエンジニアを辞めるときには廃業届を提出する必要がありますが、少し休業してまたフリーランスエンジニアとして働く可能性がある場合は、特に休業の書類を提出する必要はありません。
青色申告控除は金額は異なりますが、所得税だけでなく住民税や健康保険料にも適用されて費用を節約できますので、忘れないように確実に申請するようにしましょう。
2.保険の切り替えなどの手続きが発生する
それまで会社に所属していた間は、保険などの手続きは会社が行ってくれましたが、個人事業主になると自分で切り替えの手続きをする必要があります。
ただ、各地方自治体の窓口で指示通りに資料を作成すれば、1回きりで問題なく手続きを完了させることができます。
また、個人事業主になると厚生年金から国民年金に変わってしまうという問題もあります。
これは人によっては保険料負担を軽減できるというメリットになりえます。
どうしても厚生年金がよいという場合は、自分で会社負担分の保険料も納めることになりますが、法人成りをして個人会社を立ち上げることで厚生保険に加入することができます。
単に年金を受け取る金額が減るのがイヤな場合は、個人事業主のまま国民年金基金で追加の保険料を支払うことにより、年金受給額を増やす方法もあります。
3.事業税が掛かることもある
もし、自分の商品やサービスをを販売するような商売を行っている場合は、個人事業の事業税が取られることがあります。
ただ、フルタイムなどでどこかの会社に常駐して作業するという働き方であれば、実質会社員と同じとみなされて事業税を支払う必要はないと、地方自治体向けに開業届を提出する際に説明されました。
ですので、客先常駐がメインのフリーランスエンジニアであれば、基本的には事業税について気にする必要はないでしょう。(念のために本当に事業税を払わなくてよいか確認しましょう。)
4.確定申告や納税を自分でしなければならない
会社員時代は、会社が源泉徴収して納税し、年末調整で所得税の調整をしてくれましたが、個人事業主になると自分で確定申告、納税を行わなければなりません。白色申告であれば確定申告は簡単に行なえますが、より優遇される青色申告で確定申告するには様々な書類を用意する必要があります。
ただ、これらの書類作成も確定申告をサポートしてくれるクラウド会計ソフトを使うことで、その負担を減らすことができます。私も何度か確定申告をしておりますが、クラウド会計ソフトを使うことで、税理士に頼らなくても確定申告ができています。
法人成りして会社として確定申告を行う場合は税理士にお願いした方が良いこともあるかもしれませんが、フリーランスエンジニアとして働く個人事業主であれば、自分ひとりで確定申告を済ませることができます。
5.社会的信用が下がる
個人事業主は会社の後ろ盾がないので、社会的信用が低くなってしまいます。そのため、クレジットカードの作成や、自動車・住宅ローンの申込時に審査に通りづらくなります。
これを避けるには、会社員時代にクレジットカード作成やローンの申込みをして審査を通過しておくか、フリーランスエンジニアとしてある程度の収入を得ることができたのであれば、数年分の確定申告書を収入証明として提出することで審査に通りやすくなることがあります。
6.自分で営業をかける必要がある
フリーランスエンジニアとして、独力で案件を獲得するには営業力が必要になります。
ただ、フリーランス案件を紹介してくれるエージェントに登録すれば、マージンは取られますが、自分で営業をしなくても案件を獲得できます。
また、フリーランスエンジニアとしてのスキルと経験をアピールできるのであれば、会社の決裁権者などと仲良くなることで直接案件を獲得していけます。決裁権者と直接交渉することで、より柔軟な働き方を契約に盛り込むこともできます。
そこまで営業する余裕がなくても、フリーランスエンジニア向けのエージェントを利用するだけで十分に高単価案件を獲得することができます。
ですので、フリーランスエンジニアに興味があるのなら、早めにエージェントに登録しておくとよいでしょう。
最後に:フリーランスエンジニアはかなりオススメ!
いかがだったでしょうか?
フリーランスエンジニアにも当然デメリットはありますが、それは1回きりだったり、対策が打てるものばかりであることがお分かりいただけたと思います。
会社所属のエンジニアとしてのメリットもありますので、人それぞれで判断すれば良いと思いますが、フリーランスエンジニアは収入増のみならず、自由な働き方を追求していけるのが大きな魅力ですね。
フリーランスエンジニアになったとしても、合わなければ会社に再就職することもできますので、仮に何か問題があったとしても取り返しがつかなくなるということは少ないのではないでしょうか。
以上の点から、フリーランスエンジニアに少しでも興味がある方は、一度フリーランスエンジニア向けエージェントに登録して相談されることをオススメします。
目的別にフリーランスエージェントを選ぶ方法に関する記事もありますので、
ご興味のある方は、以下の記事も参考にしてみてください。