エンジニアにとって、プログラミングの勉強を続けて技術力を向上させたり、
新しい技術にキャッチアップしていくことが自分の市場価値を高める上でも重要ですよね。

まだ現場に配属されたばかりのエンジニアにとっては、
なるべく早く現場の技術レベルに追いついて一人前に業務ができるようになることが必要です。

ですが、エンジニアとしてスキルアップしていかなければ行けないのはわかるけど、
勉強するやる気が出ないと感じることはありませんか?

勉強のやる気が出ないエンジニアの特徴としては、例えば以下のようなものがあります。

  • エンジニアとして成長するために勉強しないとと思うものの、危機感がなく勉強のやる気が出ない
  • プライベートの時間を割いてまで、プログラミングの勉強をする気になれない
  • 周りと差がつき始めていて焦っているが、危機感がやる気につながらない
  • プログラミングが苦手で勉強に時間がかかるので、やる気が出ない
  • 勉強の仕方がわからないので、やる気が起きない
  • 会社に資格取得を義務づけられているが、強制されている気がして勉強のやる気が出ない
  • 給料など目に見える結果に反映されないので、勉強にやる気が出ない

この記事では、勉強のやる気が出ない原因を明らかにすることによって、
勉強のやる気を阻害している要因を解消し、行動につなげやすくする方法について解説します。

勉強のやる気が出ないエンジニアの特徴【原因を特定して対策を立てる】

結論からいうと、勉強のやる気が出ない原因は、

  1. 勉強する目的が不明確
  2. 目標を達成しても成果がないか少ない
  3. どうせ勉強しても仕方がない、何も変わらないと考えている
  4. 自発的な動機によるものではなく、他から強制されている
  5. 勉強の仕方がわからないか間違っていて、成果が出にくい

などが考えられます。

原因は1つだけでなく、複数該当することもあります。

自分がやる気の出ない原因がどれに当てはまるのかを確認して、やる気を妨げているものを解消することで、
自分のモチベーションをコントロールすることができ、行動へとつなげていくことができます。

やる気が先ではなく行動することによってやる気を上げる方法もあるのですが、
やみくもに行動してもどうしてよいか分からなかったり、
成果が出ないのでますますやる気が出なくなり、
行動することが億劫になってしまうことがあります。

ですので、やる気が出ない原因を特定して、その原因に合わせた対策をとることで、
何をすればよいのかが明確になり、行動が成果に結びつきやすくなります。

続きの記事で、やる気が起きない原因について1つずつ解説していきます。

【やる気の出ない原因1】勉強する目的が不明確

これは、勉強する目的がはっきりしていないため、
勉強して得られる成果をイメージできずにやる気が出ないケースです。

具体的には、

  • 危機感がなく勉強のやる気が出ない
  • プライベートの時間を勉強に割きたくない
  • 危機感がやる気につながらない

という特徴の人が当てはまります。

これが仕事であれば、給料という目に見えるわかりやすい目的がありますので、
やる気を維持しやすい傾向があります。

ですが、現状で勉強しないことによるデメリットや危機感を感じていなかったり、
勉強することによる成果や目的が明確でなかったりすると、勉強のやる気が上がりにくくなります。

このような場合は、勉強と将来自分が得たいと思っている利益を結びつける作業が必要になります。

もし、

  • 近い将来により条件の良い会社に転職したい
  • もっと高い給料がもらえるようになりたい
  • 転職を有利にしたい
  • フリーランスになって自由に働きたい

という願望があるのなら、その願望から逆算して
現在しなければならない行動を逆算してみるとよいでしょう。

将来自分のあるべき姿、こうありたいという願望を1つの線で結びつけることができたら、
今度は現在から将来までの具体的なロードマップを作成することをオススメします。

そうすることで、より鮮明に行動がイメージがしやすくなり、
勉強する目的が明確になってやる気が上がりやすくなります。

将来自分がこうなりたい状態とそこまでのロードマップが明確であればあるほど、
その願望が強ければ強いほどモチベーションは強く、維持しやすくなります。

こうすることにより、勉強する目的が不明確で、
やる気がでないという状況を解消することができます。

【やる気の出ない原因2】目標を達成しても成果がないか少ない

これは勉強して目標を達成しても大した成果を得られないので、勉強するやる気が上がらないというケースです。

具体的には、

  • 勉強して技術向上しても昇給や高評価は見込めない
  • 資格を取得しても資格手当が少ない
  • プライベートの時間を勉強に割きたくない

という特徴の人が当てはまります。

人間が行動するときは何かしらの対価を期待することがほとんどですが、
自分の求める対価が得られないので、モチベーションが低いままとなってしまうのです。

この場合は、

①成果の期待できるものから順番に取り組んでみる
②成果の期待できる行動と置き換える

という方法をとることによって、やる気を上げる方法を試してみましょう。

①に関しては、

  • 昇給よりも資格手当を目指して勉強してみる
  • より簡単に資格手当を取得できる資格から勉強してみる、
  • より多くの資格手当を得られる資格から勉強してみる

などが挙げられます。

これはより成果が大きくなるようなものを選んで行動する方法です。

②に関しては、

  • より条件の良い会社に転職するためにスキルアップする
  • フリーランスエンジニアとして活躍できるまで技術力を向上させる

などが挙げられます。

これは勉強の目的をより高い成果を得られるものと置き換えることでやる気を上げていく方法です。

プログラミングの技術は現場や会社ごとの業務知識と異なり、
汎用的で別の現場あるいは世界中のどこでも通用するものです。

ですので、その会社でしか通用しない業務知識の習得などは、
その会社で働き続けている期間に必要な最小限にとどめて、
どこでも通用しやすい技術を優先的に勉強することによって、
勉強のコストパフォーマンスを高め、やる気を維持向上させやすくなります。

【やる気の出ない原因3】どうせ勉強しても仕方がない、何も変わらないと考えている

これは、勉強の成果を具体的にイメージできなかったり、その成果を過小評価しているのに加えて、
努力して成功体験を積み重ねるという経験に乏しいために行動に大して悲観的でネガティブ思考に陥っていて、
勉強のやる気が上がらないというケースです。

具体的には、

  • 無駄な行動はしたくない
  • できるだけ失敗したくない
  • リターンよりもリスクを過大評価する

という特徴の人が当てはまります。

このようなエンジニアはまずは小さな成功体験を積み上げていく事により
自己肯定感を高め、行動する意味を理解していくことが必要です。

そのためには、自分が取り向く必要がある課題はできるだけ結果の出やすいものから着手するようにし、
それらのタスクを失敗しようがないレベルまで細分化して確実にこなしていくという経験を積んでいく必要があります。

もし簡単な課題を確実にこなせるようになったら、
次は少し難しい課題に取り組んでみて確実にこなせるようにします。

この段階では、タスクを確実にこなして自信を植えつけていくのが目的になりますので、
できるだけ失敗しそうなものは避けた方が良いでしょう。

もし、仕事でこのように課題を進めることが難しい場合は、
プライベートの時間の一部を活用して訓練していくことになります。

ですが、そもそも無力感を感じていたり、悲観的でネガティブ思考に陥っている原因が職場にあり、
タスクマネジメントができていなくて能力に見合わない難易度の高いタスクを振られていたり、
スケジュール管理でずさんでタスクが終わらないなどの状況の場合は
自分ではどうにもできないこともありますので、そのような現場に配属されてしまったら、
なるべく早く現場を変えるか転職することをオススメします。

【やる気の出ない原因4】自発的な動機づけによるものではなく、他から強制されている

これは、会社など他者から行動を強制されており、自発的な動機づけができていないために、
勉強するやる気が上がらないというケースです。

具体的には、

  • 会社に資格取得を義務付けられている
  • 早く技術力を身につけて一人前にならないとクビになる

という特徴の人が当てはまります。

この場合、他者から与えられた課題が自分の中で目的化して動機づけられていないために、
勉強するやる気が上がらないのです。

そのため、まずすべきことは課題の動機づけで、
動機づけが行われないと課題を解決するために自律的に行動できません。

会社に資格取得を義務づけられている場合は、資格手当が出るのであれば
それで欲しい物を買うといったニンジン作戦をとってみることがよいでしょう。

早く技術力を向上させないとクビになるという状況であれば、
昇給が期待できるのならその昇給を目的にしたり、
技術力向上によって他のよりよい会社に転職したり、
フリーランスエンジニアとして高単価で働くことを期待して
スキルアップに励んでみるというのも手です。

これらは他人に公開する必要はなく、課題を解決するための動機づけにすぎませんので、
昇給や転職を目的としても問題はなく、それ以外でも自分を掻き立てられれば何でも構いません。

大事なのは、外部からの課題に対して自分で強い動機づけを行うことにより、
やる気を上げて自律的に行動できるようになるということです。

【やる気の出ない原因5】勉強の仕方がわからないか間違っていて、成果が出にくい

これは一旦は勉強取り掛かってみるものの、学習の要領を得ずに成果が出なくてやる気が上がらないというケースです。

具体的には、

  • 論理的思考が苦手
  • 我流で勉強を進めている
  • 勉強の進め方がわからないので他人に合わせている

という特徴の人が当てはまります。

この場合、成果の出ないような勉強をしていることが問題なので、その勉強法自体を見直す必要があります。

例えば、

  • 選んでいる書籍や動画コンテンツが自分に合っているか(レベル、量、内容、志向、目的など)
  • 書籍や動画コンテンツの内容すべて取り組もうとしていないか
  • 馴れ合いで自分のレベルや志向に合わない勉強会に参加していないか

などを見直す必要があります。

書籍や動画コンテンツが自分のレベルや目的などに合っていないと学習効率が悪くなり、
成果が出るのが遅くなって勉強の意欲が減退してしまいます。

また、書籍や動画コンテンツの内容すべてをマスターしようと学習に取り組んでしまうと
実務に関係ない内容まで学習してしまったり、大して重要度が高くない内容まで
一律に取り組むことになってしまい、非常に効率が悪いです。

また、勉強方法がわからないからといってレベルが合っているか定かでない友人や同僚と
同じ勉強会に参加してしまうと学習についていけなかったり、
馴れ合い自体が目的化してしまって学習のやる気が下がるということになりかねませんので、
むやみに他人に合わせるのではなく、まず自分の実力と目的をしっかりと見極めた上で
参加する勉強会を決める方が無難です。

最後に

いかがだったでしょうか。

一口に勉強のやる気が出ないといっても、
いろいろなタイプがいることがお分かりいただけたと思います。

それぞれのタイプごとにやる気を上げる方法が変わってきますので、
もし、自分がプログラミングの勉強でやる気がでないと悩むことがあったら、
自分がどうしてやる気がでないのかを見極めた上で行動されることをオススメします。

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