今の現場、本当にあなたに合っていますか?
「何となく自分のしたいことと違うけど、このまま働き続けていいのかな?」
「自分のスキルが低すぎて、周りに迷惑をかけている気がする…」
「現場がひどすぎて、このまま働き続けると精神を病みそう…」
「このまま何もしないと時代に取り残されそうで不安…」
もし現場があなたに合っていないと感じているのなら、
その原因を解消しないとあなたのスキルやキャリアアップに
マイナスかもしれません。
実は、今の現場が自分に合っていないのでは?
と考えている人は非常に多いんです。
今回は、どのような理由で現場が合わないと感じてしまうのか、
どのようにすればそのような不安を解消できるのかを解説します。
この記事の目次
エンジニアが現場と合わないと思う理由【合わない原因を見極めよう】
結論からいうと、現場が合わないと感じる理由は以下の4点が考えられます。
- そもそも本人の適性がエンジニアに合わない
- 本人の能力が現場に合わない
- 現場の問題で合わない
- 客先常駐自体が合わない
現場が合っていないと感じしているからといって、
やみくもに現場を変えたり転職するのではなく、
一旦立ち止まってどのような理由で現場が合わないと
感じてしまうのかを考える必要があります。
それでは、一つずつ解説していきます。
【原因1】そもそも本人の適性がエンジニアに合わない
現場が合わないと感じる原因が、
そもそもエンジニア本人の適性の問題である場合です。
具体的には以下のような事が考えられます。
- デスクワークが好きではない
- 席でじっとしていることに耐えられない
- 会話をしないで黙々と作業するのが苦手
- 頭を使わず、体を使う方が得意
- ストレス耐性が低い
- スキルアップに興味がない
就職活動中に内定先が決まらず、
焦ってSES会社に就職してしまった人にありがちです。
エンジニアの業務はデスクワークが中心で、
席で設計書を作成したり、プログラミングを行うことがメインとなります。
その間は、会話をせずに黙々と作業することになりますし、
論理的思考が重要になりますので、頭を非常に使います。
体力があるというのはデスマーチなどの激務を耐えるのには必要かもしれませんが、
開発業務では基本的には体を使うことはないので、
学生時代にスポーツが得意だったとしてもあまりその能力を活かす機会はありません。
ストレス耐性が低いこともエンジニアとしては不利になります。
ご存知の通り客先常駐では様々な理不尽がまかり通っておりますので、
そのようなことが起こったときにうまく対処できないと精神を病む可能性があります。
また、スキルアップに興味がない場合は、
エンジニアとしてはかなり致命的になるでしょう。
もともと頭の回転が速く、業務時間外に技術力を磨かなくても
業務はなんとかこなせてしまう人であっても、
次々に出てくる新しい技術にキャッチアップするという点では非常に不利です。
技術力だけを上げていればエンジニアとして安泰というわけでありませんが、
エンジニアとしてのキャリアの初期において、スキルの向上に注力できないと
自分の市場価値が上がらず、後々転職やフリーランスエンジニアとして
キャリアアップしていくことが難しくなることもあリます。
このような人は早めに自分の適性にあった職種に転職するか、
自分の仕事に対する考え方を改める必要があるかもしれません。
【原因2】本人の能力が現場に合わない
エンジニア本人の能力が現場に見合っておらず、
当人の能力と現場のレベルに乖離がある場合です。
これは、エンジニアの能力が低すぎる場合と高すぎる場合が考えらます。
具体的には以下のようなことが考えられます。
- スキルが足りない
- 経験が足りない
- 業務知識が足りない
- コミュニケーション能力が足りない
- 技術志向が強い
スキルや経験、業務知識が足りておらず、
現場と合わないと感じているのであれば、
エンジニア本人の能力と現場のレベルが合っていないことが原因です。
本人が努力してスキルや経験、業務知識を身につけていけば、
エンジニアの能力と現場のレベルとの差は埋めることができそうですが、
そもそもSES会社の都合で明らかにレベルの高い現場に入れられた可能性もありますので、
本人の努力でどうにかできる問題ではないかもしれないことに注意が必要です。
コミュニケーション能力には関しては、
技術志向の強いエンジニアにもあり得ることですが、
スキルの向上に意識が集中しすぎており、
周りのエンジニアとのコミュニケーションがおろそかになって溝が深くなると
現場での孤独感や疎外感を感じてしまうことになり、
現場と合わないと感じてしまうことになります。
【原因3】現場特有の問題で合わない
エンジニア本人の適性や能力ではなく、現場のやり方が原因で
エンジニアが現場と合わないと感じてしまうことがあります。
具体的には以下のようなことが考えられます。
- レガシーな技術を扱っている
- 新しい技術に無頓着
- 働き方に自由度が少ない
- ルールに厳しすぎる(スーツ着用必須など)
- 他に相談できるエンジニアがいない
- スキルが高いエンジニアがいない
- コードレビューをしていない
- 人間関係が悪い
現場がレガシーな古い技術を扱っていて、新しい技術に無頓着だったりすると
エンジニア本人の技術志向と一致しないことがあります。
SES会社に入社したばかりで将来的にどのように成長していきたいかという目標が
まだ明確でないエンジニアが人手が足りていない現場に投入されたものの、
ある程度知識や経験を積むにつれ、自分のキャリアパスとのギャップに苦しむというものです。
これはエンジニア自身の調査不足という面もありますが、
エンジニアの知識が不足していることをいいことに
将来性がなく他のエンジニアに行きたがらない現場に
エンジニアを派遣しているSES会社側の問題でもあります。
また、エンジニアという職業に自由や時代の先進性というイメージを持って
この業界に入ってくる人が陥りやすいのが、実際にはそうしたイメージとは異なり、
スーツ着用必須だったり、現場のルールが厳しすぎると、
エンジニア当人のイメージと実施の現場の差を感じてしまうでしょう。
また、配属先にエンジニアが1人しかおらず、誰にも技術的な相談ができなかったり、
スキルが高いエンジニアがどんどん辞めてしまって、ほとんど残っていない場合もあります。
そのような現場ではコードレビューが行われなかったり、十分でなかったりするので、
エンジニアのスキルアップが満足に行われる環境とはいえません。
上記以外で最も大きい理由が、人間関係の悪さでしょう。
単に人間関係といっても、単に合わない人が1人いるだけで
他のメンバーとの人間関係が良好なケースもありますし、
業務環境の悪さが現場で働くすべてのエンジニアにストレスとなり、
現場全体の人間関係がギスギスしていることもあります。
仮に他の点はまったく問題なかったとしても、
この点だけでその現場で働きたくないと感じてしまいますし、
これだけが原因で現場を変えるケースも多々存在するでしょう。
【原因4】客先常駐自体が合わない
現場特有の問題で現場と合わないと感じてしまうケースと似てますが、
そもそも客先常駐という働き方が合わないという場合もあります。
具体的には以下のようなことが考えられます。
- 雑用や単調な作業が多い
- ルールが厳格で自由度がなく、工場で流れ作業をしているのと変わらない
- 現場が変わるごとに環境に慣れていかなければならない
- 新しい人間関係を構築する必要がある
- 現場ごとに異なる作業の進め方に合わせる必要がある
- 客先常駐エンジニアは立場が低い
- ミスで怒られることがあっても、褒められることが少ない
- 商流が深すぎて問題があっても解決が困難
すべての客先常駐の現場に当てはまるわけではありませんが、
SES会社ではエンジニアが行きたがらない現場に派遣されることがよくあり、
そのような現場はだいたい上記に当てはまる事が多いです。
中には恵まれた環境の現場に当たることもありますが、
SES会社では事前に案件について具体的な情報を基に現場を選ぶことができず、
会社の指示通りに現場に派遣されることが多くなりますので、
そのような恵まれた現場に派遣されるのは非常に運要素が強くなります。
現場に合わない状態を解消するには?
いかがだったでしょうか。
SES系エンジニアが現場が合わないと感じる理由について解説してみました。
ではどうすれば、このような状態を解消できるのでしょうか?
これには、現場が合わないと感じている理由によって対処法が異なります。
そもそも本人の適性がエンジニアに合っていない場合、
自分の適性にあった職種に転職するか、
そもそも業務に対する取り組み方を変える必要があります。
本人の能力が現場に合っていない場合は、
エンジニア自身がスキルアップして現場のレベルに追いつくか、
別の自分に合った技術レベルの現場に移った方が良さそうです。
現場の問題で合わない場合は、その問題を解消できれば
そのままとどまるのもよいのですが、
その問題が解消できそうもない、あるいは問題を解消するのに
多大な労力を要するのであれば、現場を変えてしまう方が手っ取り早いといえます。
客先常駐自体が合わない場合は、
商流の関係ない自社開発系の会社に転職してしまうのも手です。
この他、給与面が不満で現場や会社が合わないと感じることもあるでしょう。
もし、現場と合わない状態を解消したいと考えていて、
どうしても今の現場ではないとダメだというのでなければ、
やはり転職して会社自体を変えてしまったり、
フリーランスエンジニアになって自由に案件を選べる立場になった方が、
自分の目指したいキャリアを実現する近道となるでしょう。