SES会社から客先常駐でいくつも現場を経験すると、
いくつか不満が出てきて現場を変えたいと悩むこともありますよね。

  • 今の現場に不満を持っており、現場を変えたいと思っている
  • どのようにすれば円満に現場を変えられるかわからない
  • 今の現場の次にどのような現場を選んだら良いかわからない

などと考えることはないでしょうか?

ただ、やみくもに現場を変えてみても、
また同じような現場に配属されたら元も子もありません。

この記事では、今の現場を変えたいと考えているSES会社に所属するエンジニアが
なるべく不満を解消する形で現場を変える方法と手順を紹介しています。

今の現場を変えたい!SES系エンジニアが案件を選ぶコツとは?

現場を変えたいと考えるということは、
今の現場に何かしらを不満を抱えていることでしょう。

その不満が何なのかを明確にしないで現場を変えることが目的化してしまうと、
また同じような現場を選んでしまって、思い悩むことになるかもしれません。

ですので、焦って現場を変えようとする前に、
以下の手順で現場を変えることを考えてみましょう。

  1. 現場の何が不満なのか明確化する
  2. 現場の不満を解消できるか試してみる
  3. どうしてもダメそうなら、SES会社の営業に現場の変更を申し出てみる
  4. SES会社が現場の変更を受け入れてくれなかったら退職も視野に行動する
  5. プロのエージェントに案件選びについて相談してみる

1つずつ解説していきます。

1.現場の何が不満なのか明確化する

まずは、焦って行動して失敗しないために
一体何が不満で現場を変えたいと考えているのかを明確にしましょう。

現場の不満としては、以下のようなものが考えられると思います。

  • 給料が安い
  • 待遇が悪い
  • 業務量が多すぎる
  • 業務が単調でスキルアップできない
  • 自分のスキルレベルを超えた業務を任せられる
  • 上司のパワハラなど人間関係の悩み

これらの悩みを明確化した上で、
自分の悩みがどうしたら解消されるのかを
考える必要があります。

というのも、不満の種類によっては自分の努力によって解消できたり、
そもそも給料の悩みのように現場の問題ではなく、
今の会社の問題であることも十分考えられるからです。

2.現場の不満を解消できるか試してみる

これは、現場を変えることを前提とせず、
今の現場に残ったまま不満の解消を図るというものです。

具体的には、

・業務量が多すぎる
→上司に相談して業務量を調整してもらう

・業務が単調でスキルアップできない
→自分に割り当てられていない業務にも進んで挑戦してみる

・自分のスキルレベルを超えた業務を任せられる
→上司に相談して自分のスキルに合った業務を振り分けてもらうか、
 時間がかかってもなんとかこなせるレベルまで業務を細分化してもらう

・上司のパワハラなど人間関係の悩み
→頼れる先輩や同僚に相談してみたり、そのような上司のいない現場に配置転換してもらう

ただ、ここで重要なのは必ずしも現場の不満を
すべて解消しなければならないというわけではありません。

というのも、不満の解消により多くの労力をかけて消耗してしまうよりかは
現場を変えてしまう方が早いことが多くあるからです。

ですが、現場を変えるといってもすぐに変えることができないこともありますので、
現場を変えるのと並行して一部でも不満を解消したり軽減しておくと、
実際に現場が変わるまでの心的負担を減らせるというメリットもあります。

3.どうしてもダメそうなら、SES会社の営業に現場の変更を申し出てみる

現場で不満の解消を試みたがダメそうだった場合や
すでに現場を変えたいという意志が強い場合は、
所属するSES会社の営業に現場変更を申し出ましょう。

現場の中にはエンジニアの立場が低かったり、
エンジニアの扱いが悪いところも存在します。

そのような現場に長くとどまるよりも、
早々に現場を離れてしまった方が余計なストレスを
抱え込まなくて済むという利点もあります。

そもそも、一つの現場にとどまらず様々な現場を経験できるというのが
SES会社のメリットの一つですので、このメリットを享受しない手はありません。

ここで営業に現場の変更を申し出る際に重要なのが、

  • なるべく早く現場の変更を申し出る
  • 現場を変える意志が強いことを伝える

という点です。

というのも、SESの業務委託契約では3ヶ月毎の契約更新となっていることが多く、
タイミングが遅れると現場を退場するタイミングも遅くなってしまうからです。

「現場の不満を解消できるか試してみる」という話もしましたが、
基本的にはそれに多くのエネルギーを消耗することはあまり好ましくありませんので、
ダメそうであればなるべく早く現場を変える意向を営業に伝えることが肝心です。

また、現場を離れる意志が強いことも伝えることによって、
不必要な引き止めを回避でき、営業が現場などと調整せざるを得ない状況を作り出せます。

この時点では、曖昧な態度で無難にやり過ごそうとするのではなく、
しっかりと自分の意志を明確に伝えることが重要です。

4.SES会社が現場の変更を受け入れてくれなかったら退職も視野に行動する

以上のようなステップで現場の変更がスムーズに進めばよいのですが、
うまい具合に調整が進まないこともあります。

現場としては代わりの人員を確保しなければなりませんし、
自分の所属するSES会社が会社の営業としても調整の手間がかかります。

また、SES会社としては単価の高い現場にとどめておく方が利益が大きくなったり、
実績作りのためにエンジニアを派遣している場合は現場との信頼関係にも
関わりますので、あの手この手でエンジニアを引き留めようとしてきます。

そのため、現場の変更を申し入れても拒否されたり、
ワガママと取られてしまって人事評価に影響を及ぼしてしまうこともありえます。

このような状況になってしまった場合は、
残念ながら退職を視野に入れて行動するしかありません。

さらにいえば、そもそもの不満の原因が給与面で、
SES会社や商流の利益構造に起因する場合、

そのそもそのSES会社に留まって他の現場に変えてもらえば
不満が解消するわけではないということもあります。

その場合も、転職を視野に入れて行動する必要があるでしょう。

5.プロのエージェントに案件選びについて相談してみる

仮に、現場を離れる調整がスムーズに行ったとしても、
注意しなければいけないことがあります。

というのは、次の現場選びに失敗してしまうと、
また不満を抱えて現場を変えたいと考えてしまいます。

不満の解消のために我慢や苦労をして、ようやくその現場を離れられたのに
また同じような現場に配属となってしまっては元も子もありません。

多くのSES会社では、多少はエンジニアの要望を聞き入れてくれますが、
そもそも扱っている案件数が少ないとより好条件の現場を選ぶことが難しくなってしまいます。

また、エンジニアが所属しているSES会社が商流の下流に位置している場合、
仲介会社のエンジニアが行きたがらないような案件がピンハネされた状態で舞い込むことが多く、
そのような不人気な案件からより好条件の案件を選ぶのは非常に難しくなってしまいます。

ですので、また同じ轍を踏んで不満を抱え込むことがないようにするには、
やはり自分の不満点や要望をできるだけ明確にして、

より商流の浅い(より現場に近い)
プロのエージェントに案件選びの相談をしてみると、

所属しているSES会社では
紹介できないような好条件の案件を探すことが可能となります。

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