SES会社に転職したばかりの新人エンジニアの方で、
資格を取得するべきか迷っているということはありませんか?

あるいは、

「資格取得って業務に役に立つの?」
「どうやってスキルアップしていけばよいかわからない」
「SES会社に入社したのはいいけど、案件が決まらない」
「なるべく早くスキルアップして、給料を上げたい」

と悩まれる方もいるかと思います。

エンジニアの資格取得に関しては、賛否両論分かれるのですが、
もし、あなたが新人エンジニアであれば、なるべく早い段階で
業務に関連する資格を取得されることをオススメします。

この記事では、SES会社の新人エンジニアに
資格取得をオススメする理由について解説していきます。

SES会社の新人エンジニアに資格取得をオススメする7つの理由

結論からいうと、新人エンジニアが業務に関連する資格を取得するべき理由は、

  • 業務に直結する知識が身につけられる
  • 学習内容が明確で、目標や計画を立てやすい
  • 誰かの指導がなくても、1人で学習を進められる
  • 再現性が高く、結果が出やすい
  • 一定水準の知識があることを示せる
  • 目に見える形で意欲と努力をアピールできる
  • 資格手当や一時金がもらえることがある

などがあります。

以下で、1つずつ解説していきます。

1.業務に直結する知識が身につけられる

ほとんどの開発現場では、一般に公開されている技術やサービスを
組み合わせてシステムやサービスを構築しています。

そのような公開されている技術やサービスは、
既に様々な企業や用途で利用されて十分に検証がなされており、
バグや脆弱性があっても、比較的短期間で修正される傾向があるためです。

そのような技術やサービスの中には資格試験を用意しているものがあり、
その資格を持ったエンジニアが多くなると、
それらに精通したエンジニアを確保しやすくなるため、
ますます企業側に使用されることになります。

このような資格は、例えば、

  • LinuC(Linux技術者認定資格)
  • Oracle Master
  • Oracle Certified Java Programmer
  • AWS認定資格

などが挙げられます。

このように、企業側で実際に多く使用されている技術やサービスの資格を取得することによって、
実際に現場に入って経験を積む前に、多くの開発現場の業務に直結する知識を身につけることができます。

2.学習内容が明確で、目標や計画を立てやすい

実務経験のない新人エンジニアにとって、それらの技術やサービスが
実際にどう使用されているかを想像して学習していくのは非常に困難です。

ですが、資格試験ではその対象内容や範囲などが明確になっており、
関連書籍が販売されていたり、学習動画が用意されていたりと、
学習対象を自分で選別する必要がありません。

そのため、学習計画や目標を立てやすく、時間や労力を注力しやすくなりますので、
効率的に知識を身につけていくことができます。

3.誰かの指導がなくても、1人で学習を進められる

学習対象が明確で、書籍や動画などの様々な教材も用意されていますので、
その技術に詳しい人の指導を受けなくても、1人で学習をすすめることができます。

初級や中級レベルであれば、学習にかかるコストは書籍代ぐらいで、
時間や場所を問わずに学習でき、難易度も無理なく設定されていますので、
資格学習で挫折する可能性が低くなります。

4.再現性が高く、結果が出やすい

数多くの参考書籍や関連動画が揃っていることの他にも、
ネット上に数多くの合格体験記がありますので、
それらを参考に学習計画を立てて学習を進めていくことにより、
資格試験に合格しやすくなります。

また、大学受験のような定員がなく、
6割などの基準点をクリアすれば合格となりますので、
合格難易度は比較的低いです。

このため、ある程度しっかり勉強した人であればたいていは資格取得できますので、
非常に再現性が高くて結果が出やすいといえます。

知識や経験の乏しい新人エンジニアでも、努力が形になりやすい非常に有用な学習方法です。

5.一定水準の知識があることを示せる

資格試験ではある程度の水準の網羅的な内容が問われますので、
資格学習を通じて効率的に自分の知識を一定水準に引き上げることができます。

また、その試験に合格することによって、一定の知識水準であることを示すことができます。

特にSES会社は準委任契約によってエンジニアを派遣する事が多いのですが、
その契約だと現場の指揮命令権がありませんので、具体的な指示を与えることができず、
当人のできることしか任せられません。

そのため、全く知識や技術がない人には、雑用や単純作業、テスト業務など
あまりスキルアップできない作業しか任されないということがよくあります。

一方、事前にある一定水準の知識を有していると見なされれば、
それに関連した業務を任せられる可能性が高くなり、スキルアップできる余地が生まれます。

ですので、新人エンジニアが現場に入る前に
自分の知識を一定の水準に引き上げておくことは非常に重要です。

6.目に見える形で意欲と努力をアピールできる

あなたがどんなにその現場に貢献したいと考えていても、それが伝わらなければ意味はありません。

実務経験のない新人エンジニアは、実務経験のあるエンジニア以上に
意欲や努力をアピールできなければ、企業側に評価されて案件を獲得することはできません。

新人エンジニアがそのような意欲や努力をアピールする方法の1つとして、資格取得は有効です。

資格を取得することで、あなたの意欲ややる気と
あなたが目標に向かって計画的かつ着実に行動できることを示せ、
自分のタスクを責任を持って完了させられる人間であると見なされる可能性が上がります。

7.資格手当や一時金がもらえることがある

SES会社としては、特に新人エンジニアであれば資格を持っている方が営業しやすく、
案件を獲得できる可能性が高まりますので、資格取得を奨励するために
資格手当や一時金を用意しているところがあります。

手当か一時金かどうかやその金額は会社によってまちまちですが、
私が以前所属していたSES会社では、

基本情報技術者   :月額1万5千円
応用情報技術者   :月額2万5千円
IT国家資格の高度資格:月額4万円

などが設定されており、それ以外の民間資格でもレベルに応じて同様の金額となっていました。

私はSES会社入社時にすでに複数の資格を保有しており、在籍中もいくつか取得しましたので、
それらの資格手当は月額5万円程度となり、2年以上支給を受けていたこともあって
合計金額は100万円を超えていました。

ある程度実務経験のあるエンジニアであれば、資格手当をもらうよりも転職したり
フリーランスエンジニアになってしまう方が手っ取り早く収入を上げることができるのですが、
新人エンジニアはまだ基本給が低く、このように資格手当がもらえるとかなり給料を増やせる
可能性がありますので、一度会社側に資格手当や一時金が支給されるかを確認してみるとよいでしょう。

最後に

いかがだったでしょうか?

このようにSES会社の新人エンジニアにとって、
資格取得には様々なメリットがあることがお分かりいただけたかと思います。

IT国家資格は試験実施日が限られている、民間資格は受験料が高額というデメリットもあるのですが、
新人エンジニアにとってはメリットが大きいですので、
自分の技術やキャリア志向に合わせた資格を取得してみることをオススメします。

もし、あなたが常駐案件が決まらなくて悩んでいる場合は、
資格取得よりももっと良い方法があるかもしれません。

以下の記事で、常駐案件が決まらない新人エンジニア向けに
案件を獲得するコツについて解説してますので、ご興味がある方は参考にしてみてください。

記事:SES会社で常駐案件が決まらない?【未経験者が案件を獲得するコツ】

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