未経験からプログラマーやエンジニアに転職したいと思うことはありませんか?

未経験だと問題なく業務を行えるか不安だから、
最初は研修のしっかりしている会社に転職したいと考えるかもしれませんね。

求人サイトで、業務未経験でも採用してくれて、
研修までしてくれる会社の情報を見かけることもあるかと思います。

このような未経験者でも採用してくれる会社のほとんどは、
SES(システムエンジニアリングサービス)と呼ばれる、
エンジニアを他の会社に派遣するビジネスを行っている会社です。

このような話を聞くと、

「研修ではどのようなことを学ぶの?」
「未経験で研修を受ければ、本当に現場に出ても大丈夫なの?」
「研修中は給料が出るの?」

と疑問に思われる方もいるかと思います。

この記事では、SES研修のメリット、デメリットを解説しています。

そもそも、SESのことがよくわからないという方向けに
以下の記事も用意してますので、参考にしてみてください。

記事:SES会社に転職するメリットとデメリットとは?【案件決めるコツ】

SES研修のメリットとデメリット【未経験からプログラマーになる】

SES会社の研修では、

  • 初歩的なITの知識
  • ツールの使い方
  • プログラミングの文法やライブラリの使い方
  • データベース上でのデータの取得、登録、更新、削除の仕方
  • 簡単なWebサービスの作り方
  • UNIX(Linux)コマンドの使い方
  • シェルスクリプトの書き方
  • 業務の進め方

などの内容が学べます。

会社によっては、これら以外にGitと呼ばれるバージョン管理システムや
タスクやバグの内容を記載しておくためのタスク管理ツールの使い方、
その他の内容についても教えてくれるかもしれません。

ただ、期間が長かったり教える内容が多いと
会社側の負担やコストが大きくなりますので、
一般的なSES会社の研修内容としてはこのあたりになるかと思います。

現場に配属される前にこれらの内容を学習しておくことによって、
最低限の知識や技術を身につけた上で、業務を始めることができます。

SES会社の研修を受けるメリットとしては、

  • 給料が出る場合がある
  • 学習に必要な教材や機器、環境が用意されている
  • 講師や先輩プログラマーにわからないことを質問できる

などが挙げられます。

SES会社の研修を受けるデメリットとしては、

  • 給料が出ない場合もある
  • 研修の内容のレベルが低いことがある
  • カリキュラムを自由に選べないことがある

などが挙げられます。

以下で、1つずつ解説していきます。

SES会社の研修を受けるメリット

1.給料が出る場合がある

SES会社によっては、3ヶ月程の研修を用意しており、
その間の給料が支払われることがあります。

ただ、研修中はエンジニアが生み出す売上はなく、給料は会社の負担となり、
その金額をエンジニアが現場に配属されたあとに回収しようとしますので、
入社後一定期間は給料が少なくなるということがあります。

また、研修だけ受けて案件が決まらなかったり、途中で辞められると困りますので、
コストを回収する見込みがないとみなされると採用されない場合もあります。

さらに、給料をもらうにはその会社への転職を済ませておく必要がありますが、
プログラミングが自分に合っていないと感じてもすでに転職してしまっているため、
元の会社の方が良かったなどと後悔してしまう可能性もあります。

ですので、SES会社で研修を受けたいと考えているのなら、
研修の期間、日程、時間、内容、給料の有無などを事前に確認するだけでなく、
自分が本当にエンジニアとしてやっていく覚悟があるのかをよく考えておきましょう。

2.学習に必要な教材や機器や環境が用意されている

SES会社の研修では、研修受講者がすぐに学習を開始できるように、
学習に必要な技術書などの教材やパソコンの他、学習する場所も用意されています。

そのため、自分で技術書やパソコンを購入したり、学習する環境を選んだりする必要はありません。

また、私が以前研修を受けていた会社では、
研修中の給料は出ませんでしたが、弁当は支給してくれました。

他の会社では弁当まで支給してくれるかわかりませんが、
学習に必要なものはすでに一通り揃っていますので、すぐにでも研修を受けることができます。

3.講師や先輩エンジニアにわからないことを質問できる

ほとんどの場合、研修では講師や先輩エンジニアなどがいて、講義や技術指導をしてくれます。

ただ、研修を受ける人数が少なく、講師も別の仕事があって忙しかったりすると、
講師などがいない日があることもあります。

ですので、講師や先輩エンジニアなどはいるのかも事前に確認しておくと良いでしょう。

SES会社の研修を受けるデメリット

1.給料が出ない場合もある

SES会社によっては、研修中に給料が出ないことがあり、
その間の生活費は自分で工面する必要があることもあります。

この場合、雇用契約を結ぶ前に研修を受けることになります。

そのため、転職前など別の会社で就業中であっても研修を受けることが可能な場合があります。

雇用契約締結前であれば、SES会社側は使えない人材を
受け入れることのリスクはほとんどありませんので、
ほとんど知識や技術がない人もその研修を受けることができます。

その研修を進めていく中で本人の適性や能力などを見極めて、
現場に送り出せそうであれば、雇用契約を結んで現場に派遣されることになります。

また、もし研修を受けている本人がプログラミングに向いてないと感じたら、
その研修を途中でやめることもできます。

このように、給料が出ないということは、実は転職失敗のリスクを減らすメリットもあります。

2.研修の内容のレベルが低いことがある

あまり実践的な内容を教えても、研修を受ける人がついてこれない可能性もありますので、
対象者を増やすために難易度の低い内容を教えていることがあります。

そのため、開発現場で最低限通用するレベルに達しなかったり、
そのようなレベルに到達するのが遅くなったり、
最短で研修を終えることが難しかったりします。

SES会社によっては、研修のための講師などを用意することが難しいため、
技術書を渡して自習のみをさせる場合もあります。

SES事業を始めたばかりでそのような研修を行う余裕がないところもあり、
「未経験歓迎」などの文句につられてそのような会社を選んでしまうと、
まともな研修すら受けられずに現場に送り出されることもあります。

ですので、現場で通用する最低限の技術を身につけられる
研修があるのかを事前によく確認した方が良いでしょう。

3.カリキュラムを自由に選べないことがある

SES会社の研修では、その会社で扱う案件で必要となるような
スキルを身につけることが優先されますので、
自分の技術志向とは異なる内容となることがあります。

例えば、本人はRubyやPHPなどのスクリプト言語を学びたかったとしても、
Javaの案件が多いからという理由で、研修ではJavaをメインに教えていることがあります。

また、カリキュラムが充実していなかったり、
研修を受ける人それぞれの技術や習熟度に合わせて
学習を進めることが難しかったりします。

最後に

いかがだったでしょうか?

プログラマーに転職したい人は、未経験可でも採用してくれるSES会社で
研修を受けてから現場で働きたいと考えている人もいるかと思いますが、
SES会社の研修にもメリットとデメリットがあることがお分かりいただけたかと思います。

ですので、転職を考える前にその研修の内容などを詳しく確認しておくとよいでしょう。

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