エンジニアとしての日々の業務でなかなか仕事が捗らなかったり、仕事が遅くて困るということはありませんか?
「仕事にやる気が起きなくて仕事が進まない…」
「以前した同じ作業なのに確認に何度も手間取る」
「問題やエラーが発生すると、自分では解決できなくてどうしようもなくなる」
「仕事を速くするために何をすればよいのかわからない…」
「集中力が長続きしなくて仕事が終わらない…」
と悩むエンジニアの方もいらっしゃると思います。
仕事が遅い状態を放置したままですと、同期と差をつけられて焦ったり、作業が遅れてチームの足を引っ張ったり、残業続きで定時に帰れなかったり、評価が低いせいで給料が上がらないなんてこともあります。
どうせなら、仕事を速く終わらせて定時で帰宅したいですよね?
この記事では、仕事を遅い人の特徴を分析して、仕事が遅くなる原因と対策について解説していきます。
仕事の遅いエンジニアの3つの問題と14の特徴【原因と対策】
結論からいうと、
- 体調や精神状態の問題
- 仕事の進め方に関する問題
- 仕事に対する意識の問題
のいずれかが原因となって仕事が遅くなってしまいます。
体調や精神状態に問題があって仕事が遅くなってしまう人の特徴としては、
- やる気やモチベーションが上がらない
- 体調が良くない
- 何らかの心配事を抱えている
というものが挙げられます。
また、仕事の進め方に問題があって仕事が遅くなってしまう人の特徴としては、
- 仕事の手順や方法をしっかり覚えていない、理解していない
- 作業の手順化ができていない
- そもそも必要なタスクを把握していない
- 確認がおろそかで無駄な手戻りが発生している
- タスクの優先順位づけができていない
- 問題やエラーの切り分け、原因の特定ができない
というものが挙げられます。
さらに、仕事に対する意識に問題があって仕事が遅くなってしまう人の特徴としては、
・事前に必要な知識や技術を習得しようとしない
・疑問点や曖昧なことをそのままにしている
・作業を簡略化、自動化していない
・仕事を速くする工夫をしていない
・集中すべき時と休む時のメリハリがついていない
というものが挙げられます。
これらの特徴やその原因を把握しないままやみくもに作業を速くしようとしても、かえってミスが増えてしまったり、手戻りや再確認が発生してしまって、結局作業時間は退縮されるどころかむしろ増えてしまうことにもなりかねません。
続きの記事でこれらの特徴とその原因、対策を解説していきます。
体調や精神状態に問題がある人の特徴
1.やる気やモチベーションが上がらない
仕事に対するやる気やモチベーションが低ければ、仕事が捗らずに遅くなってしまいます。
具体的な原因としては、
- 仕事にやりがいが感じられない
- 給料が低すぎる
- 待遇が悪い
- 仕事をこなしても大して評価されない
- スキルアップできない
などが考えられます。
仕事にやりがいが感じられないのなら、あなたの適性やスキルがその仕事に合っていない可能性がありますし、給料や待遇が悪かったり仕事をこなしても大して評価されない、スキルアップできない現場にいる場合は、その現場があなたと合っていない可能性があります。
現場が合っていなくて仕事にやりがいを感じられないと感じている方は、以下の記事を参考にされることをオススメします。
記事:エンジニアが現場と合わないと思う理由【合わない原因を見極めよう】
2.体調が良くない
身体や精神に不調をきたしていたり、何らかの障害を抱えているために仕事のパフォーマンスを発揮できない場合も仕事が遅くなってしまいます。
具体的な原因としては、
・睡眠不足
・二日酔い
・喫煙者のニコチン切れ
・ADHD(注意欠陥多動性症候群)
・うつ
などが考えられます。
これらの原因のうち、本人の努力で解消できるものであれば、それを解消することによって仕事の能率を高めて速くすることができますが、現場が原因でこれらの問題が引き起こされている場合は、現場を変える必要もあるかもしれません。
現場を変えたいと考えているSES会社所属のエンジニアは、以下の記事を参考にされることをオススメします。
記事:今の現場を変えたい!SES系エンジニアが案件を選ぶコツとは?
3.何らかの心配事を抱えている
プライベートや仕事で何らかの不安や心配事を抱えていると、目の前の作業に集中できなくなって仕事が遅くなってしまいます。
具体的な原因としては、
- 人間関係
- 借金
- 家族の問題
などが考えられます。
職場環境の人間関係が原因となっている場合は、解決が難しい場合はやはり現場を変えるなどの手を打つ必要があります。
また、多額の借金を抱えているのが問題であれば、うまく収入を増やすことで不安や焦燥感を和らげることができるかもしれません。
エンジニアの給料を上げる方法について知りたい方は、以下の記事を参考にされることをオススメします。
記事:SES会社の給料が安い理由【エンジニアの給料を上げる方法】
仕事の進め方に問題がある人の特徴
4.仕事の手順や方法をしっかり覚えていない、理解していない
当然のことながら、仕事の手順を覚えていなかったり、理解していなければ作業が遅くなります。これはその作業を反復することで大抵の場合は、少しずつ手順を覚えて作業スピードが速くなっていきます。
ただ、指示を受けて受動的に作業をこなしているだけでは、いずれ自分ひとりで作業することが求められた時に手順書の確認などに手間取って作業スピードが遅くなってしまいますので、早いうちから主体的に作業をこなして手順を覚え、理解していくことが必要になります。
5.作業の手順化ができていない
作業には手順書が用意されていることもありますが、そのような手順書が用意されていなかったり、更新が必要な場合は自分で作業を手順化していく必要があります。
また、手順書が必要ないような作業であっても、1回で完璧に手順を覚えられないと判断した場合は、メモ程度で構いませんので手順を残しておくことで、次回同じような作業をする時にスムーズに手順を進められ、仕事を速く進めることができます。
6.そもそも必要なタスクを把握していない
作業するにあたって、どのようなタスクがあるのか、どのような順番でそれらをこなしていかなければならないのかをしっかりと把握をしていないと、作業を進めながらどんなタスクが必要なのか逐一確認が必要になり、仕事を進めるのが遅くなってしまいます。
ですので、面倒がってすぐに作業に取り掛かる前に、作業を進めるに当たって、どのような手順でどんなタスクをどのようにこなしていけばよいのかを事前に把握しておくことが重要です。
7.確認がおろそかで無駄な手戻りが発生している
仕事を速くするというのは、決して手を抜けばよいという意味ではありません。
確認が面倒だから、今までは特に問題なかったからという理由で必要な確認を怠ると、何か問題が発生した時に手戻りが発生して時間を浪費したり、確認作業をしなかったことの責任を追求されかねません。
ですので、不要な手戻りを避けるためにも、何のための確認作業かということを意識して作業する方が良いでしょう。
8.タスクの優先順位付けができていない
それぞれのタスクにはたいてい期限があり、いつまでに終わらせなければならないかが決まっています。
仮に自分一人では処理できない程のタスクを抱えることになっても、優先度の低いタスクを後回しして、優先度の高いタスクを先にこなしたり、期限までにこなせそうもないタスクの担当を変えてもらうなどして、すべてのタスクを期限までに達成できるようにする必要があります。
そのためには、自分のタスクとその期限を把握し、優先順位付けをしてから作業に取り掛かるとよいでしょう。
9.問題やエラーの切り分け、原因の特定ができない
プログラムなどで問題やエラーが発生した時に、その原因を特定することができないと問題を解消することができません。
先輩エンジニアが手伝ってくれるからと自分で問題を切り分けて原因を特定する能力の向上を怠ると、独り立ちが求められたときや、他にサポートしてくれるエンジニアがおらず、自分ひとりで問題を解消しなければならなくなった時に時間が掛かって苦労することになります。
仕事に対する意識に問題がある人の特徴
10.事前に必要な知識や技術を習得しようとしない
先輩エンジニアなどが作業について教えてくれるからといって、自分に前提となる情報がなければ説明を理解できず、覚えるのが遅くなったり、誤解によって不正確に覚えてしまうこともあり、そのことで作業スピードが遅くなり、ミスのリスクも増大します。
仕事の速い人は事前に必要になりそうな情報について集めたり、ツールの使い方を確認したりして、先輩エンジニアが教えるタイミングではすでに前提となる情報があり、自分の疑問点を質問することで積極的に解消しようとしますので、習得が速く、作業上のミスも少なくすることができます。
11.疑問点や曖昧なことをそのままにしている
先輩エンジニアが教えてくれたり、手順書に書いてあるからといって、不明点や疑問点、曖昧な点をそのままにしていると、いざ作業をする時に確認に時間が掛かってしまったり、誤解によるミスが発生しやすくなります。
多少面倒だと思っても、事前に分からないところや曖昧なところを確認しておくことにより、実際の作業やなにか問題が発生したときでも対処しやすくなります。
12.作業を簡略化、自動化していない
簡略化できる作業を簡略化しなかったり、自動化できる作業をすべて手作業で行ったりすると、作業に時間が掛かってしまいます。
簡略化は、例えばショートカットであったり、エディタの自動補完による入力によって行えます。また、自動化はExcelやWord、Tera Termなどのマクロ機能や、自作プログラムによっても行えます。
特に何度も必要な作業を簡略化、自動化することによって、1つ1つの作業短縮時間は短くても、合計するとかなりの時間を節約することができます。
13.仕事を速くする工夫をしていない
常に受動的に仕事を行っていると、指示されたタスクをこなすだけで、作業の手順や方法の改善までは気が回りません。
仕事を速くする方法がないか常日頃から探したり、考えたりしておくことで、実際に作業を簡略化、自動化できそうなタイミングでそれらを行うことができます。
また、自動化ツールで並行して行えそうな作業がある場合は、他の作業と並行して行うことで全体の作業時間を短くすることができます。
14.集中すべき時と休む時のメリハリがついていない
人間の集中力は業務時間中ずっとは続きません。
集中力が切れた時は休んでいる間に、自動化したタスクの実行や時間が掛かるビルドの実行などを行うことで、集中力を回復している間でも作業を進めることができます。
これには自動化技術の習得もさることながら、自分のタスクの把握と優先順位づけが不可欠です。
最後に
いかがだったでしょうか。
仕事に時間がかかるといっても、自分自身が原因でなかったり、原因によって対策が変わってくるということがお分かりいただけたのではないかと思います。
ぜひ仕事のスピードを速くして残業せずに定時で帰宅し、さらなるスキルアップも図っていってもらえればと思います。
もし、あなたが自分の技術力が低いと悩んでいるのなら、以下の記事も参考にされることをオススメします。