SES会社から開発現場に派遣されているみなさんは、
どのように日々の業務をこなしていますでしょうか?

生活費を稼ぐために毎日漫然と働くだけですと、
スキルの幅が広がらず、エンジニアとしての市場価値が
上がっていくことにもつながりません。

将来エンジニアとしてキャリアアップしていって
バリバリ稼ぎたい考えているのであれば、
今からでも考え方を変えて、
仕事との向き合い方を変える必要があります。

では、どのように日々の業務に取り組んで行けば
エンジニアとしてキャリアアップして最終的には
キャリアアップして市場価値を上げることができるのでしょうか?

SES系エンジニアの実務経験の積み方とは?【将来のキャリアアップにつなげる】

まだまだ経験の浅いエンジニアがキャリアアップしていくには、
次の点を意識して実務経験を積んでいくのが良いです。

  • 目的意識を持って、日々の業務に当たる
  • 開発案件に携われているのなら、とにかく1年は実際の業務の中で実務経験を積んでいく
  • テストやドキュメント作成などで開発業務に携われていない場合は、なるべく早く開発業務に関わる
  • 経験年数が少ないうちは給料の安さには目をつむる
  • 短期間でスキルアップするには、自発的な残業も悪くない
  • 1つの現場にこだわらずに実務経験を積んでいく

続きの記事で一つずつ詳しく見ていきましょう。

目的意識を持って、日々の業務に当たる

まだ実務経験が浅いエンジニアの中には、
与えられた業務の意味やその目的まで意識が回らず、
指示された作業をこなすだけの人もいます。

最初のうちは作業を覚えることが必要なので、
そこまで意識できないのは仕方ありませんが、
それらの作業に慣れてきたら、

どうしてその作業が必要なのか、
全体の中でその作業はどういった役割を持つのか、
他の作業との関係はどうなっているのかなど、
システム全体の中でその作業を位置付けてみましょう。

というのも、ただ与えられた作業をこなすだけのエンジニアでは
その作業の目的や位置づけがはっきりしていないため、
自分で作業を組み立てていくことができず、指示待ち人間のままとなります。

指示待ち人間は支持を出すリーダーの負担になったり、
一人で自律的に動けないため、市場価値が低いままとなってしまいます。

単純にある作業をするのに指示するエンジニアと作業するエンジニアが2人必要になるよりかは、
自律的に作業できるエンジニアが1人で作業した方がコストは低くなるので、
そのようにコスト削減できるエンジニアにより多くの報酬が支払われるのは当然ですね。

ですので、日々の業務の中で、作業の目的やその意味を自分なりにでも位置づけて置くことで、
ただ指示を受けるだけでなく自律的に行動できるようになり、
またそれらの作業を他のシステムでも応用していくことができるようになります。

開発案件に携われているのなら、とにかく1年は実際の業務の中で実務経験を積んでいく

もし、あなたが実務経験は短いながらもすでに開発業務に携われているなら、
そのまま最低1年間は実務経験を積むことをオススメします。

実務経験1年未満のエンジニアはまだ一人前のエンジニアとはみなされない傾向がありますが、
実務経験が1年を超えてくると、最低限の実務経験を積んだエンジニアとみなされることにより、
他のより経験を積める案件を受けられるチャンスが広がります。

もし、まだ今の現場で覚えきれていない業務があったり、
スキルレベルが高い先輩エンジニアに教えてもらえるなどの
メリットがあればその現場にとどまることも良い選択肢ですが、

もしそうではなく、すでに作業はある程度覚えてしまったり、
開発レベルに物足りなさを感じ始めてきたのであれば、
現場を変えてさらなるステップアップを図るべきといえます。

テストやドキュメント作成などで開発業務に携われていない場合は、なるべく早く開発業務に関わる

もし、あなたが開発に関わりたいのに
テストやドキュメント作成ばかりさせられるのであれば、
早々に開発業務に関われるようにする必要があります。

というのも、エンジニアが市場価値を上げるために必要な実務経験は
あくまでも設計や開発などの実務経験であり、
誰でもできる雑務やテストの経験ではないからです。

開発業務に携われないのがあなたのスキルが低いことが原因なら、
まずは現場のスキルレベルまで到達して行くことが必要となります。

スキルを上げる方法としては、就業後や休日を利用しての自己学習が
思い浮かびますが、より実践的な方法として自発的に残業して
業務知識をみにつける方法があります。

ただ、個人的な努力で現場の開発レベルに追いつければ
開発メンバーとして認められることができるかもしれませんが、

そもそも開発のスキルレベルが合わない現場に
雑務要員としてアサインされていて開発要員とみなされておらず、
スキルアップしても開発メンバーに昇格できなさそうな場合は、
早々に開発業務に関われる現場に変えてもらったほうが得策です。

経験年数が少ないうちは給料の安さには目をつむる

できるだけ高い給料がもらえるのが理想ではありますが、
まだ実力が伴わずにエンジニアとして評価されていないのであれば、
最初の段階では給料については多少目をつむることも必要です。

生活できないほどの薄給で働かされている、明らかに不当な控除がある
などといった特別な事情がない限りは、(もちろん期間限定で)我慢しましょう。

順調にエンジニアとしての実務経験を積んでいって
フリーランスエンジニアとして独立できれば
SES時代よりも多くの報酬を手に入れることができますし、

あえて給料の安さを受け入れることで、実務経験の低さを理由に
現場に入れないといったリスクを避けることができ、
少しレベルの高い現場でも入りやすくなることもあります。

多少開発スキルが低くてもフォローしてなんとか使えるようにする前提で、
実務経験の短いエンジニアを安く入れたい現場もありますので、
そのような現場でフォローしてもらいつつスキルアップしていけば、
より早く自分のエンジニアとしての市場価値を上げることができます。

短期間でスキルアップするには、自発的な残業も悪くない

もし、あなたがまだまだスキルレベルが低いと感じているのなら、
あえて自発的に残業して業務知識を深めたり、
スキルレベルを上げるという方法も有効です。

一般的には残業は悪いもの、つらいものと考えがちですが、
それはあくまでも現場から強制されている場合の話で、

自分がスキルアップして将来的に収入を増やすためという
前向きなモチベーションがあれば、
残業はそれほどつらいものではありません。

現場に強制されていないのであれば残業を途中で切り上げる事もできますし、
他に用事があったり体調が悪いときは残業せずに帰るという選択肢を取ることもできます。

自発的に残業して自分のタスクを前もってこなしておけば 、
作業に追われるストレスを軽減することもできます。

残業代なども発生しますので限度はありますが、
日々の業務を積極的にこなすことにより現場で評価してもらって、
よりスキルアップできる仕事を振ってもらえるかもしれません。

もちろん体調などを崩さない範囲で、あえて自発的な残業をすることで
スキルアップのための時間を多めに確保しておくのも
キャリアアップに役立つかもしれませんので、
前向きに検討してみるのも一つの手でしょう。

1つの現場にこだわらずに実務経験を積んでいく

もしすでに同じ現場で1年以上実務経験を積んでいるのであれば、
他の現場に移って更にスキルアップしていくことも重要です。

今の現場でよりレベルの高いエンジニアのフォローを受けられて
スキルアップできる余地がまだあったり、
その現場のことが気に入っていてもっと働いていたいと考えているのであれば、
その現場を続けるのも悪くはありません。

ただ、エンジニアとしての市場価値を上げるためには、
1つの現場のみで通用するエンジニアではなく、
様々な現場で活躍できるエンジニアになる必要があります。

他の現場を経験することで今の現場では培われない技術を身につけられたり、
同じ問題の対処でも別のアプローチを知ることができるなどのメリットもあります。

もちろん、次に選んだ案件がスキルアップの難しい現場だったりすることもありますが、
すでに実務経験1年以上となっていれば、また現場を変えることはそれほど難しくありませんので、
特別な事情がない限りは勇気を持って別の現場を経験してみることをオススメします。

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