夢や期待を持って今の会社に入社したけれども、
仕事の中でうまく行かないことってたくさんありますよね。
例えば、
「仕事が難しくてついていけない…」
「仕事を覚えるのが遅く、同僚に差をつけられて焦る」
「仕事にやる気を感じられない…」
「このままこの仕事を続けてよいのかわからない…」
「先輩が仕事についてまったく教える気がない」
「先輩に文句や嫌味ばかりを言われる」
「仕事のミスで何度も怒られて、またミスをするのでは?とビクビクしている」
などと悩んでいる新人エンジニアもいるのではないでしょうか?
今回は入社して経験の浅い新人エンジニアが抱える悩みとその解決方法をまとめました。
この記事の目次
新人エンジニアの悩みとは?【悩みを解消するために今すぐ行動しよう】
新人エンジニアが抱える悩みとしては、
主に個人に起因する悩みと外部環境に起因する悩みの2つが考えられます。
個人に起因する悩みとしては、
- 新人エンジニア本人の能力に関する悩み
- 新人エンジニア本人の適性やキャリアに関する悩み
が挙げられます。
これは、個人に関するものが悩みの原因となっているので、
本人の努力や心構え、行動によって悩みが解消されやすい傾向があります。
また、外部環境に起因する悩みとしては、
- 人間関係に関する悩み
- 職場環境に関する悩み
- 待遇に関する悩み
が挙げられます。
これは、主に周りの環境によって引き起こされる悩みで、
新人エンジニア本人が改善できる余地が少ないのが特徴です。
自分が今の仕事に関して何かしらの悩みを抱えていたとしても、
その悩みは何が原因で引き起こされているのかを見極めないと、
解消するのが難しかったり、余計に問題をこじらせて
更に悩みが深くなってしまうことがあります。
この記事では、新人エンジニアがどのような悩みを感じてしまうのか、
その悩みを解消するにはどうしたら良いのかを解説しています。
1.新人エンジニア本人の能力に関する悩み
これは、主に新人エンジニア本人のスキル不足や経験不足、
コミュニケーション不足が原因となって引き起こされる悩みです。
例えば、
- 仕事が難しい
- 仕事を理解するのが遅い
- 仕事でミスを連発してしまう
というものや、それによって
- 同期に差をつけられていると焦る
- 仕事ができなくて周りの足を引っ張っているのでは?と感じる
- またミスを指摘されて怒られるのではないかと考えてしまう
という別の悩みに発展することもあります。
とはいえ、悩みの原因は本人に起因するものですので、
本人の努力や心掛けである程度解消される悩みといえます。
まず、「仕事が難しい」、「仕事を理解するのが遅い」という悩みに関しては、
新人エンジニア本人がコツコツ技術を上げたり、業務知識を深めることは当然重要で、
しっかりメモをとってわからないところは分かる人に確認したり自分で調べたりと、
仕事に対して受け身にならず、主体的に行動するとよいでしょう。
それと並行して、「できないことは恥ずかしい」という意識は捨てて、
信頼できる先輩を見つけて早めに相談するように心掛けたり、
同期の新人エンジニアとの勉強会を開くことで、
できる同期の仕事の進め方を参考にしたり、
お互いに切磋琢磨できる環境をつくっておくことが
エンジニアとしてのスキルアップにつながっていきます。
このように、根本となる原因を一つずつなくしていけば、
それらの悩みから発展する不安や焦り、恐怖といった感情も
自然に解消されていきます。
2.新人エンジニア本人の適性やキャリアに関する悩み
これは、新人エンジニア本人の能力というよりは、
その仕事との相性や志向が原因となって引き起こされる悩みです。
例えば、
- この仕事に向いていないんじゃないかと感じる
- 仕事にやる気を感じられない
- このままこの仕事を続けるべきかわからない
などという悩みがあるかと思います。
特に、新卒でSES会社に入社に新人エンジニアの場合、
内定が決まらず、たまたま内定をもらったSES会社に就職してしまった
ということがあると思います。
その際、将来どのような仕事をしていきたいのか、
どのようなキャリアを積んでいきたいのかということを明確にしていないと、
本来の希望とはかけ離れた現場に配属されてしまい、
後々自分の希望とのギャップが出てきてしまいます。
このような場合は、一旦自分のキャリアや希望についてじっくり考え、
どうしても希望と合わない場合は、担当業務を変えてもらうか、
現場を変えてもらうことを考えたほうが良いかもしれません。
ただ、将来の希望のキャリアが明確でない場合で、
今の仕事が合わないと感じていると、
もしうまく担当業務の変更や現場の変更してもらったとしても、
また同じような悩みを抱えることになります。
まだ将来のキャリアパスや希望がはっきりしていないのなら、
エンジニアとしての実務経験が1年以上になると転職の幅も広がりますので、
それまでは余計なことは考えずにひたすら仕事に打ち込むことにより、
その経験がその後の財産になることもあります。
3.人間関係に関する悩み
これは、新人エンジニア個人ではなく、
周りの人間関係が原因で引き起こされる悩みです。
例えば、
- 先輩に仕事を教えてもらえない
- 職場の人間に文句や嫌味ばかり言われる
- ミスに対して必要以上に怒られる
などという悩みがあるかと思います。
一口で人間関係といっても、特定の1人との関係が悪いだけで
他の同僚や先輩との関係は量であるというケースもありますし、
職場環境が悪くて全体的に人間関係がギスギスしているというケースもあります。
特定の1人との人間関係が悪いだけであれば、
その人物となるべく関わらないようにすればなんとかやり過ごせます。
もし、自分が原因でそのように関係をこじらせてしまった場合は、
不本意ながらも自分から譲歩するなどして関係を少しずつ修復できるかもしれません。
ですが、全体的に人間関係が悪い状態ですとその原因を自力で解消することが困難ですので、
現場や職場自体を変える必要があるかもしれません。
どちらにしても、人間関係の悩みは個人で解決できるレベルを超えている場合もありますので、
深く悩み続けるぐらいであれば、現場を変えてしまった方がはるかに簡単に解決できます。
4.職場環境に関する悩み
これは、新人エンジニアが実際に働いている
職場環境が原因となって引き起こされる悩みです。
例えば、
- 残業が思ってたより多く、帰りがほぼ毎日遅い
- 現場貸与のPCのスペックが低い
- 無駄なミーティングが多すぎる
などという悩みがあるかと思います。
SES会社はどうしても人手が足りていない現場に
エンジニアを派遣するというのが主な業務になりますので、
そこに所属するエンジニアはあまり職場環境が良くない現場に派遣されることもあります。
このような現場は官公庁向けのシステム開発や銀行など金融関係の案件に多かったりします。
ひどい場合には、急な人員増に対応できず、長机にパイプ椅子での作業を余儀なくされたり、
人数の割にトイレの個数が少なくて毎回行列をつくっている場合もあるようです。
このような劣悪で生産性の低い職場環境で働くエンジニアはどんどんストレスを抱えていき、
デスマーチが発生したり、次第には人間関係の悪化を招いてさらなる悩みが増えていく恐れがあります。
特に大規模開発で詳細なタスクの見積もりが困難になりがちな案件では、
度重なる要件変更でスケジュールの達成が難しくなり、
無理に人員を補充して遅れを挽回しようとすることもあります。
このように炎上しかかっている、あるいはすでに炎上している現場に配属されてしまった場合、
現場の変更を申し出たとしても簡単には変えてもらえないこともあり、
最悪の場合は会社を退職するしか手がなくなる事があるので注意が必要です。
特に、心身を病みかけている場合は一刻を争いますので、
どうしても所属しているSES会社が対応してくれない場合は、
退職代行などの手を使う必要が出てくるかもしれません。
5.待遇に関する悩み
これは、人間関係や職場環境に特に問題はないものの、
会社の給与や評価などが原因となって引き起こされる悩みです。
例えば、
他の会社と比べて給料が低すぎる
残業しても残業代がしっかり支払われない
評価制度や昇給条件が不明瞭
などという悩みがあるかと思います。
未経験でも入りやすいSES会社は創業してからそれほど年月が経っていなかったり、
商流が深かったりするのですが、そのような会社はそもそもの受注単価が低いせいで
エンジニアに支給する給料も低かったります。
また、評価制度が未整備で評価基準がはっきりしていなかったり、
人件費を抑えるために昇給が行われない場合もあります。
新人エンジニアが所属するSES会社に原因がある場合は、
本人の努力によって昇給することは難しいですし、
商流を浅くしたりすることは業界の利益構造からしてほぼ不可能です。
この場合、給与面や待遇以外は特に問題ない状態なら、
より商流の浅い、待遇の良い会社への転職を視野に入れてみましょう。
新人エンジニアでも実務経験6ヶ月~1年ほどになれば転職しやすくなリますので、
それまでの間は転職について事前に情報を仕入れておいたり、
希望する会社に受かりやすくするためのスキルアップをしておくとよいでしょう。